引違い窓のメリット・デメリット

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
花畑団地27号棟プロジェクト, Camp Design inc. Camp Design inc.
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引違い窓は、住宅に多く取り入れられるタイプの窓の種類であり、自宅にもすでに設置されているという住まいも多いと思います。では、その窓タイプにはどのような魅力があるのでしょうか。そこで今回は、引違い窓のメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。採光や通風、そして眺望など、住まいの快適性に大きく関わってくる窓ですので、しっかりとその長所短所を把握しながら、素敵で便利な窓辺にしていきましょう!

引違い窓のメリット1:開け閉めを気にせず自由に窓辺をデザイン

引違い窓は左右の移動だけで開け閉めができることから、前後に開く窓とは違い、窓辺を自由にデコレーションを置くなどしてデザインすることができます。もし、回転窓のように窓が前後に開くタイプであれば、窓台をきれいにデコレーションしていても、開け閉めの際に邪魔となってしまいます。しかし、引違い窓であれば、そうした窓の開け閉めを気にすることなく、自由に窓辺をデザインしながら、同時に窓の開け閉めも楽にできるようになります。

写真:Kai Nakamura


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メリット2:開け閉めのしやすさ

この開け閉めのしやすさという引違い窓のメリットは、上述したような窓辺に物が置いてあっても窓の開け閉めに何の支障もないことだけでなく、窓が大きくなり、そこから出入りが可能になった時に、車椅子の方でも開け閉めがしやすいようなユニバーサルデザインの1つともなります。引違い窓というと、デザイン性がいまいちというアルミサッシをまず先にイメージする方も多いと思いますが、こちらのCAMP DESIGN INC.が手掛けたリノベーションのように、窓サッシを木製に変えることで、デザイン性が一新されるだけでなく、断熱性も大幅に改善することができます。

写真:Kentahasegawa


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メリット3:大開口に適した窓

前後に窓が開閉するタイプであると、窓が大きくなった場合、窓を開けた時により外側、あるいは内側に大きく開くことになります。そのため、窓が開いている状態だと窓にぶつかるなど邪魔になることが頻発してしまいます。そうした点で、左右に開け閉めする引違い窓は、大開口に適した窓と言えます。特に、中庭など屋外スペースをより有効に利用した家にとっては、ぴったりの窓タイプになるでしょう。


【住まいづくりついては、こちらの記事でも紹介しています】

 テレビと窓の位置関係から見るリビングレイアウト

メリット4:開き幅を自由に調節可能

ほとんどの他の窓の種類は、一定の幅にしか開かなかったり、あるいは自由に開くことはできても、風で大きく開いたり閉じてしまったりしてしまいます。しかし、引違い窓であれば、風の強さなどに応じて、思い通りの開き幅を調節することができます。日々室内で心地良い風を感じていたい方にはおすすめの窓の種類の1つです。

デメリット1:気密性に不安

引違い窓のデメリットとしては、まず気密性に不安な点が挙げられます。それは、左右に窓を滑らすことで開け閉めすることから、どうしても端に窓が滑るための余白を必要とするからです。より窓の気密性を高めたい方は、開き窓等をおすすめします。欧米の寒い地域でも、引違い窓を見ることは稀です。あるいは、片側の窓を固定し、もう片方の窓だけを引き窓として用いることで気密性を高めることもできます。

デメリット2:外側のガラスが掃除しづらい

外側の窓ガラスが掃除しづらい点もデメリットです。滑り出し窓や回転窓であれば、両面の窓ガラスを比較的楽に掃除することができますが、引違い窓では、室内側から外側を掃除しようと思うと、どうしても2つの窓ガラスが重なり、掃除ができない部分が出てきてしまいます。1階の窓ならまだしも、2階以上の窓となるとなかなか窓ガラスを拭くだけでも難しくなるでしょう。他の窓の種類については、「窓の種類とそれぞれの特徴」で紹介しています。


窓については、こちらの記事でも紹介しています

※ FIX窓で安全で大きな窓に!そのメリット・デメリット

※ 掃き出し窓で開放的な住まいに!そのメリット・デメリット

※ 開き窓vs引違い窓。あなたに合った窓辺はどっち?

※ 上げ下げ窓でおしゃれな洋風の窓辺に!その特徴とメリット・デメリット


追記:掃き出し窓について

掃き出し窓とは庭やバルコニーへ簡単に出入りできる窓です。掃き出し窓は庭やバルコニーへ簡単に出入りできる窓です。引き違いにデザインされることも多いですが、都市部の住宅では防犯性を重視して1階には掃き出し窓を設けず、2階のリビングやバルコニーのみに設置し引き違いにする人も増えてきました。

追記:掃き出し窓と防犯対策

もちろん1階でも掃き出し窓を引き違いにデザインしながら防犯・防犯対策をすることは可能です。例えば、引き違いを防火窓にしたり、防犯シャッターを備える方法もあります。引き違いデザインの掃き出し窓のデメリットの一つと言われている防犯は、その対策方法も様々にあります。家を建てる際に建築家と相談しながら窓を選んでいくと良いでしょう。

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