家づくりの際に、快適性を得るためには安全やプライバシーの確保は大前提となります。都市部や敷地環境によっては、初めに防犯面の対策を計画しておいた方が良いことも。間取りプランに反映させたり、外構面で工夫をするなどさまざまな方法があります。依頼する建築家と共に考えたい、デザイン面でも工夫された防犯のアイデアをご紹介します。
真っ白い外壁に、シルバーのルーバーがアクセントになったこちらの家。内部はタイルテラスがある中庭となっています。2階の高さまでカバーされ、角度を調整することで透過性を調節できる機能がついています。
庭先に隣家の学習塾の駐車場があり、プライバシーの確保が必要だったこちらの住まい。ご近所との開かれたお付き合いも両立させるようにと考案されたのが、木製の格子を雨戸に取り入れることでした。スライドできる格子の扉で、全面閉じていてもシャットアウトした雰囲気にならず、適度に距離感を保つことができました。
仕切りや壁を作るだけが防犯対策ではありません。こちらは住宅の周囲を砂利敷きにし、足音を感じるようにされました。外階段にも砂利を敷き、モダンさと防犯対策を兼ねた外構がデザインされました。
スライドできる鉄製の網戸を取り入れた住まい。防犯対策はもちろん、沖縄の強い台風からの防護扉としても機能します。内側から施錠もでき、強風の際も大きな窓ガラスを安心して守ることができます。
板金仕上げのモダンな外観に合わせた、板金仕上げのシャッターゲートです。防犯性を高めつつ、外観のデザインも損なわない、閉塞感のないグリル式が採用されました。適度に透過性もあり、ワイドな広さもすっきりと調和します。
壁で囲まれた中庭は、周囲を気にせずのびのびとくつろげる空間。アンティーク調のタイルが敷かれ、 雰囲気のある扉との相性も抜群です。インテリアも楽しむことができる、安心感のある家族だけのプライベートガーデンです。
真南に30mの間口を持つ恵まれた環境のこちらの家。広い環境を生かすため、内部と外部を十分に堪能できるようデザインされました。広々としたライトコートはスリットのある壁で囲まれ、LDKと合わせると55畳という大空間。道路や外部からの視線、防犯の不安を気にせず大空間をのびのび楽しめます。
古民家の長屋をリノベーションしたこちらの住まい。昔ながらの建物の良さを生かしつつ、安全を考慮したセキュリティ面、デザインを継承した格子をファサードへ取り入れました。新しいのに、どこか懐かしい雰囲気がリノベーションをしても残され、快適な居住空間が生まれています。
自由な曲線を描く塀が特徴的なこちらの住まい。高めの塀でプライベートを確保しつつ、個性のあるデザインを実現しています。
道路に面しているこちらの家ですが、塀を道路側に設けず、庭に高さを持たせる外構がデザインされました。1mの高低差のある斜面の庭に、たくさんの樹木を植えてナチュラルに防犯性を持たせています。