育った環境で変わるという色彩感覚ですが、特に幼児期にきれいな色を体験させることが大きくなってからの脳の働きに大切だといわれます。そして、もちろん子供達はきれいな色が大好きです。親の目には“散らかっている。”と見える子供部屋で、ひょっとすると子供たちの色彩感覚が大きく育まれているのかもしれませんね。さて、今回はカラフルな子供部屋のアイデアをご紹介します。もしかしたら、この色の使い方は他の部屋にも参考になるかもしれません!
まるで森の中で生活しているようなカラフルな子供部屋をフランスからご紹介します。板張りにした壁の色合いも微妙に変えて、より自然に近い空間を表現しています。こんなに夢のある部屋で育つ子供はきっと想像力もたくましくなっていくのでしょうね。そして夜になったらツリーハウスに登る感覚でベッドに潜り込みます。カラフルに彩られたふかふかの場所では、きっと毎日楽しい夢が見られるに違いありません。
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少し大きくなった子供にはこのような色の使い方をした部屋がいいかもしれません。彩度を落とした色合いは勉強に集中するための邪魔になりません。ボックス型の棚は色だけでなく高さを変えることで面白い表情を作っています。さらに色を合わせたペンダントライトが楽しいですね。こんなカラフルな子供部屋なら、長い期間使えそうです。
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広さに余裕がある子供部屋にはこんなゆったりとしたソファーはいかがでしょうか?一人で絵本を読むときも、お母さんが本の読み聞かせをするときも座り心地の良いカラフルなソファーは大活躍です!お友達がきたときは小さな椅子に座って、ティータイムのまねごとをして遊びましょう。自然界にもありそうな落ち着いた色合いは、子供の色彩感覚に良い影響を与えそうです。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
ロフトへ上るはしごにこんなカラフルな色を施したら、子供たちにとってロフトはただの小さいスペースではありません。大事なおもちゃと過ごす自分たちだけの秘密の場所になります。そこへたどり着くためのはしごに色がついているだけで「子供専用!」と記されているようですね。こちらの住宅を手掛けたのは東京を拠点に活動する山本陽一建築設計事務所。家族のアクティビティがあふれる空間を作り上げました。
写真: 山本陽一建築設計事務所
ドイツからはカラフルなシステム家具のアイデアをご紹介しましょう。写真では青系の列、ピンク系の列・・・と分けてありますが、もちろん好きに引き出しを入れ替えることができます。色の組み合わせの感覚も遊びながら身に付きます。そして、子供は文字より色を記憶にとどめる傾向があるので、片付けも色分けで簡単にできますね。
子供が座って絵を描くようになったら、このような机といすを用意してあげてはどうでしょうか?その場合、身体の大きさに合っていることが姿勢のためにも大事です。さらにそれがきれいな色でできていたら子供はきっと嬉しくなりますね。写真の家具であれば持ち運びも楽なので、子供部屋で一人っきりが嫌な場合、家族が集まるリビングルームへ移動することも可能です。
次は可愛らしいカラフルな子供用の椅子をご紹介しましょう。こちらの家具を製作しているのは山形県のTRUSTY WOOD WORKSです。主に無垢材を使って家具を製作している工房です。子供のうちから自然素材でできた確かな家具を使うことは、ちょっと贅沢に感じるかもしれません。でも、やさしい木のぬくもりと可愛らしい色はいつまでも子供の記憶に残ると思います。
イタリアからはカラフルな色使いの家具をご紹介します。広くない子供部屋にもすっきり収まりそうな家具ですね。赤は子供が特に好きな色ですし、緑と組み合わせたことで男の子、女の子のどちらからも好まれると思います。そして、色だけではなくデザイン性の高いものが小さいときから身近にあると、子供たちの創造力も養われていきます。
青と黄色の色遣いが子供に喜ばれそうなこちらの写真はフランスから。こちらのお宅は全体にモノトーンと木目が使われていますが、ポイントカラーとして黄色を取り入れました。そうです、この写真にある黄色です。かなり新鮮ですが、インテリアデザイナーAGENCE GLENN MEDIONIの手によってスタイリッシュにまとめられています。子供部屋はその黄色と青を組み合わせ楽しく過ごせる空間を作りました。こんなベッドがあったら早めに「おやすみなさい!」が言えそうですね。
写真: Pascal Otlinghaus
壁や床の色を変えなくても子供部屋をカラフルにするアイデアはこちら。そうです、写真のようにベッドカバーやクッションカバーにきれいな色を取り入れてみましょう。味気ない空間がぱっと華やかになりますね。そして、壁にも“小さな芸術家”が描いたアートをたくさん飾ってあげましょう。子供たちが描く絵には それだけでたくさんパワーが詰まっているので、部屋にも子供の夢の力がいっぱいに広まります。
在宅時間が長くなると子供たちも運動不足になりがちです。場所を取らずに設置できるクライミングウォールを自宅に設置してみてはいかがでしょうか?カラフルなホールドが彩る子供部屋は、見ているだけでワクワクする雰囲気に仕上がります。
兄弟や姉妹で子供部屋を共有する場合、それぞれの部屋をカラーで色分けすることでゾーニングだけなく、子供たちが「自分の空間」としてプライバシーをしっかり認識することが出来ます。こちらは、三人の子供達の部屋をそれぞれブースのように間仕切りした住まい。それぞれに好きな色をアクセントカラーに使い、カラフルで明るいイメージに仕上げています。