広がりを感じられる家にするにはどうすればいいの?

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
Ambivalenz Fläpps, KwiK Designmöbel GmbH KwiK Designmöbel GmbH Livings de estilo moderno
Loading admin actions …

家は生活を送る場所になります。そのような場所で壁が迫るように感じられるのであれば、落ち着いて暮らすことはできないでしょう。心地良い暮らしには空間の広がりが必要なのです。ただし実際に広い敷地を確保するのは簡単ではありません。そのため広くない家であったとしても、広がりが感じられるような空間が重要なのです。そこで今回は空間を広く見せる6つのアイデアを紹介したいと思います。

1、壁の存在感を掻き消す「色」を使う

まず最初に紹介したいのは色です。家が広くなくても狭さを感じさせないのは、アナザーアパートメントが手がけた「公園の家」です。こちらの敷地は僅か46㎡程しかありません。ですが壁の存在を感じさせない空間が生み出されています。それを可能にするのは白色に統一された空間。壁や天井は白色になっており、床は明るいフローリングになっています。そのため明るい色が、壁や天井、そしてフローリングの存在感を弱めてくれるのです。そして、ここでは広がりを感じやすくなっているのです。

2、壁の存在感を感じさせない特殊な素材を使う

空間の広がりを限定してしまうのは家の中の壁だけではありません。庭と外を隔てる壁も家の狭さを感じさせるでしょう。そこで紹介したいのは空間を隔てない特殊な壁です。それを利用したのはヨコイツトム建築設計事務所。「一宮の家」では中庭と外の間に壁が建てられています。そこで使われているのは穴あきのブロックを使った壁。明かりや風が通り抜けるため、外からの風を取り込むことができ、庭が影で覆われることもありません。そして視覚的にも広がりを感じさせてくれるのです。

3、場所を取らない家具を使う

広い部屋でなければ、重要となるのは家具かもしれません。家具は空間を占領することになり空間の狭さを強調することになります。ですが、コンパクトな家具であれば、場所を取ることはありません。例えば、ドイツのデザイン会社「Ambivalenz」が作り出した折り畳み可能な机や椅子。こちらの家具の素晴らしいところは、折り畳んでしまうと1枚の板のようになることです。そのため壁に立てかけたりすることで場所を取ることは全くありません。もちろん簡単に折り畳むことができるため、状況に応じて使うことができます。こんな家具があれば、家の狭さを感じることはないでしょう。

4、階段で空間を隔てないようにする

階段は家の上下のフロアを繋ぐ移動のため場所です。ですが、そんな空間は狭い家では目障りの存在となってしまうでしょう。そんな階段の存在感を弱める方法があります。それを活用して家に広がりを生み出しのたのはH建築スタジオ。建てられた「トンガリ屋根の家」は間口が4メートルしかない細長い住宅であるため、少しでも広がりを感じさせる必要がありました。そこで段板だけで階段を作り、階段越しに広がる空間を見えるようにしたのです。そのため階段は存在感を感じさせず、空間は狭められることなく広がりが感じられるようになりました。

5、吹き抜けを使って明るさと広がりを感じさせる

狭い敷地を家を建てるとなると、どうしても建物は高いものになっていきます。そして2階建てだけでなく3階建てなどの建物となるでしょう。こうした高さのある建物は、狭い敷地であっても広がりを感じさせることができます。それを可能にするのは吹き抜けです。高橋真紀建築設計事務所が手がけた「シナの木と白い家」。こちらの住宅は敷地面積と呼ばれる家が建てられる土地の大きさが、わずか38.05㎡(約12坪)しかありません。そこで建物の1階から3階までを繋ぐ吹き抜けを設けたのです。それによって家の中で天井の高い空間が生まれました。それだけでなく各階の明かりが相互に届くため、ここでは明るく広がりが感じられる住まいになっているのです。

6、壁を作らない機能的な空間を作る

家の広がりを妨げるのは何でしょうか。それは壁が生み出すことが多いかもしれません。そこで重要なのは家の中で空間を隔てる壁を作らないこと。そこで紹介したいのは吉田裕一建築設計事務所が手がけたビルのリノベーションです。ここでリノベーションの対象となったのは、オフィスとして想定して建てられた建物の2部屋。ここでは広い空間を取ることが考えられたため、家の中では壁が目立たないようになっています。リビングルームに隣接するベッドルームも必要に応じて壁で仕切れるようになっており、空間を隔てないようになっています。そのためワンルームのように空間が繋がり、ここでは広がりを感じることができるのです。

¿Necesitas ayuda con tu proyecto?
¡Contáctanos!

Destacados de nuestra revista