湿度の高い日本においては、湿気に悩まされることも多いでしょう。理想的な湿度は通常40〜50パーセントと言われています。適度の湿度であれば良いのですが、あまり湿度が高いと、洗濯物が乾きにくいといった実用的な問題から、カビやダニの繁殖を増長といった健康問題、それに家のメンテナンスと、デメリットも高まります。
今回の記事ではそんな、悩みの種の湿気の解決策と予防策をご紹介したいと思います。
特に雨季など高温多湿期の時期は湿気の被害に悩まされますね。湿気による被害は、カビの発生はもちろん、高湿度によるダニの発生から、畳や壁などの腐朽まで様々です。家族の健康に気をつけ、安心した暮らしを送るためにも、防湿対策はきちんと行いたいものです。
防湿対策には、やはり適切な換気が大切です。換気は窓や通気孔などをとうした自然換気、換気扇を回す強制換気があります。バスルームやキッチンなどに窓がない場合は特に、発生した水蒸気を除去するために換気扇が必要と成ります。こちらのバスルームはポルトガルのインテリアランドスケープデザイナーによるもの。湿気が多いバスルームは、このように開口部と換気扇を設けると、通気性も良くなりますね。
観葉植物はインテリアの面でも、癒し効果の面から見ても、室内には欠かせないもの。しかし、植物は水蒸気を放出する、という問題点があります。だからと言って、すでに家に有る植物を処分する必要はありません。窓辺や通気孔近くなど、ちょっと場所を工夫すれば大丈夫です。また、新しく植物を購入する場合は、写真のサンスベリアのような、乾燥土壌で育つものを選ばれると良いでしょう。
もっと厳密に湿気を除去したいのであれば、湿気センサーや空調システムを取りいれるのも一つのアイディアです。湿気センサーが湿度を感知し、空調システムが湿度に合わせ除湿機を自動的に作動させるので、心強いですね。
空調システムは、室内の温度だけでなく、湿度をコントロールします。自分で湿度をコントロールしようとすると大変ですが、空調システムが換気をしてくれるので快適に過ごせます。空調システムというと、無駄が多いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。けれど最近では省エネタイプの空調システムも提案されており、今後のさらなる発展が期待されます。
とはいえ、まず大切なのはナチュラルな湿気対策ができる環境も大切です。そのためには、部屋の対角線上に窓があるかなど、レイアウトの確認や、十分な採光が行われているかなどをチェックすることが重要です。 また、今すぐ防湿対策が必要!という方にオススメなのは、木炭。木炭は空気中の水分もにおいも取り除いてくれる、まさにナチュラルな浄化素材。部屋に置いておくだけなので、簡単に取り入れられます。