環境にも人にも優しい!自然の良さを生かしたパッシブハウス

K.Yokoyama K.Yokoyama
鎌倉玉縄テラス, HAN環境・建築設計事務所 HAN環境・建築設計事務所 Comedores de estilo moderno Madera Acabado en madera
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近年、環境問題や自然エネルギーに関心を持ち、太陽光発電や自然素材など、環境に配慮したものを積極的に住まいに取り入れたいと考えるが多くなっています。一方で、わざわざ特別なことをするのはちょっと・・・、とためらう人も。しかし、光や風をうまく取り込める家の作りであれば、特別なことをしなくても、無駄なエネルギーを使わずに快適な住まいを作る事は可能です。このように、自然や風土の特徴を考えて作られた住宅は、パッシブハウスとよばれ、省エネやエコ住宅として、今注目を集めています。今回ご紹介するのは、東京を拠点に活動するHAN環境・建築設計事務所によって手掛けられた自然の良さを利用しパッシブハウスの要素を取り入れた住まいです。さっそく見て行きましょう!

木の回廊が特徴的なファサード

住まいのロケーションは神奈川県の鎌倉市。敷地は山林を含む自然に囲まれた場所にあります。ボックス型のシンプルな建物の外観ですが、2階部分に木の回廊を取り付け、それがデザインのアクセントにもなっています。しかしこの回廊は、デザイン的な機能だけではなく、庇の役割も果たしており、重要な住まいの要素となっています。

本好きも十分満足な書斎スペース

住まいの1階は、水廻りやプライベートスペースが主となっています。ここは、玄関を入り、階段周りにある書斎スペース。造り付けの本棚は、本好きの人でも十分すぎるくらいのスペースがありますが、もちろん飾り棚としてや他の収納目的でも利用出来ます。棚や階段に木をふんだんに使うことで、空間の重苦しさや圧迫感がなくなり、優しい雰囲気になりました。

木の回廊もある2階

こちらは、2階のダイニングキッチンからリビングを見た様子。白い壁に、床や天井に木をふんだんに使い、ナチュラルでリラックスできる雰囲気となっています。大きい開口部もたくさんあるため、通気や採光に関しても問題ありません。また、生活の中で常に外の景色を目にすることが出来るので、屋内にいながら自然を身近に感じられます。左側の窓の外に見える木の回廊は、2階のLDKをぐるりと囲う様に設けられ、窓の外側で遮光できるよう日よけとして機能しています。2階のLDKは、家族みんなが集まる、住まいで一番大切な場所。これならきっと快適に過ごすことが出来ますね。

明るい吹き抜けの階段

吹き抜けの階段部分。1階から屋上のペントハウス部分まで見上げた様子です。大きい開口があり、階段部分や住まい全体に明るさをもたらします。木の階段は、重厚感を減らすためにシンプルなスチールの手すりを付け、軽やかな印象なりました。吹き抜けは、住まい全体にオープンな雰囲気をもたらし、また屋内全体の空気が住まいの隅々まで行き渡る流れを作るので、室内の快適さを保つためには重要な空間です。

屋上へとつながる階段

屋上のテラスへとつながるペントハウス部分です。階段は、黒のスチールの手すりに木の板状のステップという最小限に抑えた作り。階段のステップ間は隙間があるので、家全体の空気の流れをこのペントハウス部分まで行き渡らせることが出来ます。また、高窓を設けたことで、この開口から自然光を取り入れるだけでなく、夏の暑い時期などには熱気を逃がすことも可能となっています。自然の良さを出来るだけ取り入れて、住まい全体を快適な空間にしようという、パッシブハウスの工夫が随所に見られますね。

富士山も望めるルーフテラス

開放感のある屋上テラスの様子。ウッドデッキが敷かれ、広々として気持ちのいい空間となっています。周辺に視界を遮るものがないため、眺めも抜群。晴れた日には、富士山を望むことも出来るそうです。日向ぼっこをしたり星空を眺めたりと、気候のいい季節は、ここでくつろぐ時間が長くなることでしょう。自然を感じられる環境で、自然の良さを生かしたパッシブハウスに住むことは、これからは特別なことではなく、当たり前になってくるのかもしれません。

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