全てはこだわりのパンのために「Boulangerie 粉桜」

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Boulangerie 粉桜 こだわりのパン工房とそのパンを焼くための活力を養う住まい, アトリエ24一級建築士事務所 アトリエ24一級建築士事務所 Casas estilo moderno: ideas, arquitectura e imágenes
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読者の皆さんの中には、自宅と仕事場である店舗を兼ねた住宅に住んでいる方もいるかもしれません。そういった店舗兼用住宅を建てる際は、職種はもちろん営業時間帯や収容人数など様々な条件によって住宅の形状が左右されます。そこで今回紹介したいのが、千葉市に拠点を置くアトリエ24一級建築士事務所が手掛けた「Boulangerie 粉桜」。こだわりのある美味しいパンを提供するパン工房です。「美味しいパンを焼き、お客さんに喜んでもらうこと。日々納得できるパン作りができること。これが目的で、住まいはその為の休息の場… 」というクライアントのパンづくりに対する強い想いを感じた建築家は、パンとそれを作る厨房が主役で、建築はその想いを入れる器でありシンプルな箱としての建築を作りました。さっそく見ていきましょう。

外観

白い箱形のシンプルな形状に木材&ガラスのドア、そして広々としたウッドテラスが爽やかでナチュラルな印象の外観です。1階の売り場が北側県道からよく見えるよう大きな窓開口が設けられており、パン工房という看板やサインがなくても店舗であるということが分かりますね。外から内部が確認しやすいので初めての人や通りすがりの人でも入りやすい。

エントランス

全面が大きく開くエントランスはお客さんを迎え入れるのに最適です。また、こちらのテラスデッキはお客さんが集まり食事ができるスペースでもあります。香ばしい焼き立てのパンを頬張りながら過ごす時間は特別。ライトアップされた夜間も友好的な雰囲気。

パンが主役の売り場

一階の売り場はナチュラルな天然木と白い壁を基調にしたとてもシンプルな空間です。これは、ありがちな装飾は無用で、こだわりのある美味しいパンを店に並べることで十分にその個性を表現できると考えられたため。実際そのシンプルさがパンの存在感を引き立て、空間の主役にしています。

イートインスペース

写真右側のカウンターはイートインスペース。余裕のあるレイアウトは混雑する時間帯もお客さん同士のストレスが少なく快適です。開口部に面しているのでいつも明るく、開放的な気分で食事ができます。道路を通る人へのアピールにも。

二階住居部分

二階に配された住居部分はコンパクトで機能的な設計。家事動線を短くすることで使い勝手の良い計画となっています。朝がとても早いパン作りの仕事をサポートしてくれる住居と言えますね。道路に面した北側は騒音やプライバシーを配慮して開口部を設けず、反対側の南にはリビングダイニングと一体化して利用できるテラスが設置してあります。ハイサイド窓から光が燦々と差し込む開放的で明るい空間となっています。

シンプルだけど温かみがあり心地良い

店舗部分同様シンプルな住居スペースですが、明るい色のフローリングや梁、ほっこりとした丸みのある照明が北欧風の優しい雰囲気を醸し出して、居心地が良さそうな空間になっています。明日のパン作りへの活力を養えそうですね。

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