リビング家具の上手なレイアウト方法まとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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リビング家具としては、ソファやテーブル、テレビ台や収納棚が挙げられますが、そうした家具の選び方やレイアウトによって、リビングの居心地の良さやインテリアデザインは大きく変わります。そこで今回は、リビング家具の上手なレイアウト方法についてまとめて紹介していきたいと思います。家具だけを見て選んでいくのではなく、しっかりとそれぞれのリビング空間に合った家具を選び、上手く配置していきましょう!

リビング家具や部屋の大きさをきちんと測る

リビング家具を上手にレイアウトするためにまずやっておきたいのが、家具や部屋の大きさをきちんと測ることです。それぞれの大きさを考慮せず家具を選んだり配置をしていくと、動線の幅が十分に確保できなかったり、あるいは思わぬデッドスペースを生み出してしまうことにつながります。家づくりの段階であれば、すでに持っている家具や購入予定の家具の大きさを建築家に伝えて、それに合わせてリビングの間取りやリビング家具のレイアウトを計画してもらうといいでしょう。

快適な動線計画

家具をレイアウトしていく際に重要となるのが動線をしっかりと考慮していくことです。ダイニングからリビングのソファに座るまで、あるいはリビングを通り抜けるなどの実際の生活をイメージしながら動線を考えてみるといいでしょう。また、動線の幅も一人が通る場所と二人がすれ違うような場所でそれぞれ十分な幅を設定していきましょう。もし、どうしても十分な動線幅が確保できないようであれば、よりコンパクトな家具に変更したり、その家具を置かないということも考えてみましょう。動線については、「動線を考えていく上でのポイントまとめ」も是非参考にしてみて下さい。

必要寸法の把握

これは動線計画を行っていく際にも非常に重要なことですが、先程の動線幅や、椅子に座ったり立ったりする際に必要なスペース、あるいは収納棚の扉を開けて物を出し入れしやすいスペースなどそれぞれの家具廻りでスムーズに動くことができる必要寸法も把握しておきましょう。基本的には、一人が通る際に必要な寸法は60cm、二人がすれ違う際には90〜120cmとなります。ソファとリビングテーブルの間の寸法は、その間を通ることができると同時に、テーブルの上の物を取りやすい距離にする必要があるため、50cm前後でそれぞれのあった距離を見つけてみるといいでしょう。

写真:L.D.HOMES®

背の低いリビング家具を選ぶ

ここまで水平方向のレイアウトについて見てきましたが、もちろんリビング家具を上手に選び配置していくには高さ方向も重要になります。そこで基本となる考えは、背の低いリビング家具を選んでいくことです。そうすることによって、家具によって空間に圧迫感を生むことなく、快適なリビング空間をつくりだすことができますし、背の高い家具によって視線が遮られず抜けていくことで心地良い空間の広がりも感じることができるでしょう。

空間を広く見せるレイアウト

リビング家具のレイアウトによっては空間をより広く見せることもできます。そこで特に大切になることは視線の抜けです。先程のように背の低い家具を選ぶことに加えて、窓の前に家具を配置せず、できるだけ外へと視線が抜けるようなレイアウトを心掛けること、さらにはリビングに家具を置きすぎず、できるだけオープンスペースを設けてあげることも視線の抜けにつながります。また、こちらの窪江建築設計事務所が手掛けた住まいのようにリビング家具の脚部分が開けているものを選んで、より広い面の床を見せることも空間を広く見せる方法の1つです。

まとめ

リビングでの過ごし方は人それぞれだと思いますが、リビング空間の広さには限りがあります。無計画にリビング家具を選んだり、レイアウトをしていては、せっかくのくつろぎの空間が台無しになってしまいます。家づくりの段階であれば、しっかりと建築家と配置する家具やレイアウトまで計画段階から相談することが重要ですし、模様替えのようにすでにリビングの形が決まっているのであれば、家具選びを今回のポイントをもとにして計画的に進めていきましょう!

写真:Kai Nakamura

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