歴史ある建物を自分のライフスタイルに合わせて生まれかわらせることができるリノベーション。古き良き雰囲気を残しながら、現代のデザインがミックスされた空間は、全体的にどこか気持ちが落ち着くような印象です。今回は京都の町家にフィーチャーし、リノベーションで素敵な住まいに生まれ変わった住まいをご紹介いたします。
こちらはリノベーションで現代風に生まれ変わった町家です。奥行きのある空間が町家特有の雰囲気を残し、壁の漆喰のテクスチャー、明るいナチュラルカラーの無垢材の床、そして天窓や中庭から柔らかに差し込む日の光が温かな印象の空間を作り出しています。
彦根市中心市街地の花しょうぶ通り商店街に建つ江戸時代後期の町家を次代に継承できるようリノベーションされた住まいです。こちらは吹き抜けに面する自由な空間で、元々全て塞がれていた天井を解体し当時の構造と梁などの存在感のある素材を残しながら現代のデザインとミックスされました。歴史的な重みが感じられる素敵な空間です。
長屋形式の京町屋改修プロジェクトとしてリノベーションされた住まいです。減築することにより過去の増築で失われた奥庭の一部を復活させ、採光と風通しが取り戻されました。梁や扉は残しながらモダンで無機質なキッチンが設置されました。まさに新旧が合わさったクールな印象の空間です。
フルリノベーションされた築60年を超える京町家です。元々は和室だった2階にLDKが配置されました。既存の間仕切り壁は撤去され、天井は小屋裏現しとすることで明るい空間が生まれています。表通りに面した窓にも既存の建具がそのまま生かされています。白いタイルとナチュラルなウッドが温かみのある印象ですね。
外観の素材と様式にこだわり、伝統的な町並みの保全にも気を配りリノベーションされた築約100年の町家です。木材がふんだんに使われている中にコンクリートの無機質な素材が新鮮な印象です。回廊のような縁側は日本的で落ち着く雰囲気を創り出していますね。