ウォールキャビネットは、壁面に取付ける収納棚のことを指します。扉を閉められるタイプのものが主流ですが、大きな壁面オープン棚や吊戸棚を組み合わせても素敵です。今回は、そんなウォールキャビネットでおしゃれに収納している住まいをご紹介していきます。
ウォールキャビネットを壁一面に配置してみるのはどうでしょうか?例えば、リビングとダイニングンルームを大きく見渡せてしまうようなワンルームの部屋は、間延びして見えることが多いです。そんな時、壁一面のウォールラックは、フォーカスポイントとして空間にメリハリを生み出します。こちらは株式会社スタイル工房が手がける住まい。大きな壁面収納が印象的なリビングルームは、お気に入りの小物や本、家電などが収められる便利な造作に。横に繋がるキッチンにも壁面収納と抱き合わせで使いやすくすっきりとした食器・家電を収められるカウンターが造作されています。
クレジット: スタイル工房_stylekoubou
ウォールキャビネットはそのデザインによって大きく部屋の印象を左右します。特に、明暗の強い色味は圧迫感を空間に生み出すので、フローリングの色味や壁の白と統一すると良いでしょう。こちらは斜め格子の棚が印象的な壁面収納がある住まい。本や DVD などの表紙や背表紙が並べると、何気なく溢れ出た生活雑貨が彩り豊かな風景を作り出してくれます。また斜め格子の棚と縦のセンターラインが統一されているので、すっきりと空間が見えるのがポイントです。
オープンな壁面収納は、見せる収納で空間にフォーカルポイントをつけることができます。こちらは玄関先のウォールラックを靴置き場にして、見せる収め方でアクセントをつけた住まい。築年数は不明の都心の長屋をリフォームしたこの住まいは、古い長屋の解体時に残しておいた建具や床板などが至る所に使用されています。ウォールラックも味わいある建具が再利用されており、住人の日々の生活・趣味の道具などが、これまでの歳月を経た家の骨格をより味わい深く見せます。
こちらでは併せて「壁に付けられる家具でデッドスペースを活用しよう!」を紹介しています。
撮影 増田 好郎(ますだ よしろう)
壁面収納を利用すれば、寝室にクローゼットをつくることができます。見せると隠す収納バランスに気をつければ、お気に入りの洋服を上手に仕舞いながらインテリアが格好良く見えるウォールラックができます。クローゼットは大きく三段に分け、下に靴や季節のモノを片づけたり、中段はTシャツやシャツ、ズボンなどを掛けられるハンガースペースをつくりましょう。上段は、普段あまり使用しないスーツケースや帽子類を収めてもいいですね。
こちらは扉付き壁面収納ですっきり見えるリビングのウォールキャビネット。扉付きの一番のメリットは隠してしまえるので、ごちゃごちゃした印象なくすっきりモダンな空間をデザインできる点です。壁面にすっきりとした大収納を作れるので、家具を買い足して配置する必要もなく、お部屋も広々とした印象になります。