今回ご紹介するのは、囲まれたテラスがありプライベートな空間の雰囲気を大切にして、自分たちの快適な暮らしを実現した木造住宅です。家具や小物使いなどにもセンスの良さが感じられ、お洒落に仕上げられた室内インテリアにも注目です。このプロジェクト「House in Minami Kounoike」は、大阪を拠点に活動している建築事務所Mimasis Design (ミメイシス デザイン)によって手掛けられました。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!
Photo : Koichi Okuwaki
住宅地に家を建てる場合、周りが隣家に囲まれていて生活のプライバシーが気になったり、敷地が道に面していて通行人や車の行き来が気になったり等、様々な悩みが付きない人も多くいると思います。大阪にある木造2階建てのこの住まいは、一階部分を高い塀で囲むことでその問題に対応。プライバシーを確保し、防犯面でも安心の作りです。敷地の内部にはコンパクトなテラス空間も設けられていて、開放感やプライベートな雰囲気を楽しみながら暮らせるのが特徴となっています。
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こちらは1階のLDKを隣接する和室からのぞんだ様子です。室内は、ナチュラルと白を基調としたインテリアでまとめられていて、優しくリラックス感のある雰囲気。階段室との仕切り壁は透明にすることで、明るさと奥行きもプラスされ、より広さが感じられます。和室は畳でくつろぎたい時やゲストが来た際の客間としても気軽に利用出来、LDKと空間を分けたい時は障子を閉めれば個室になります。
こちらはダイニングとキッチンの様子です。ウッディーな家具でバランスよく空間をコーディネートしていて、落ち着きのある雰囲気です。これなら食事の際はいつもリラックスした気分で過ごせそうですね。ダイニングの開口の向こうには壁に囲まれたテラス空間があり、生活のプライバシーはきちんと守られながら、日当たりや空の様子、外部の雰囲気をダイニングに居ても十分に感じることが出来ます。
▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のダイニングを紹介しています。◀
※ダイニングの写真ページ
ダイニングの横に設置されたミントグリーンの扉を開けると広がっているのがこのテラス。周囲が高い壁に囲まれているので、外部の視線を気にすることなくゆったりとリラックスした気分でくつろぐことが出来る屋外空間となっています。住宅密集地や狭小敷地での住まい作りを考えている場合でも、このようにホッと一息できるテラスやバルコニーが家にあると暮らしの豊かさがグッとアップするので、コンパクトでもぜひ取り入れて見ることをおすすめします。
こちらは水廻りの洗面スペースを中心とした様子。白とナチュラルを基調とした明るくて清潔さの感じられる空間に仕上がっています。大きな鏡は、インテリアとしてインパクトがあるのはもちろんですが、スペースを広く感じさせるという視覚的な効果も出せるので、水廻りや玄関などを広く見せたい時にはぜひ参考にしたいアイデアです。またこの洗面スペースは、飾られたグリーンや積み重ねられた本など、小物使いで上手に空間の雰囲気を作り上げているので、お洒落なインテリアのヒントにもなりそうですね。
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