格子を活かして住まいのかたちを幅広く!その取り入れ方とは?

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
暮らしと共に「め・で・る」家, やまぐち建築設計室 やまぐち建築設計室
Loading admin actions …

格子というのは、一定の間隔を開けて角材が縦や横に連続的に並べられていく仕切りなどの建具のことになります。この形というのは、日本の建物に古くから使われてきたものであり、様々な場面で使える便利なデザインであることから、現在でも住宅の中に色々なかたちで取り入られています。そこで今回は、やまぐち建築設計室が手がけた建物を通じて、そんな住まいのかたちを幅広くしてくれる格子の取り入れ方を紹介していきたいと思います。  

外観デザインに落ち着きをもたらす

格子の取り入れ方としてまず紹介したいのが、外観デザインです。格子は隙間が開いていることから、外壁にはあまり適していないと思われるかもしれませんが、テラスやベランダなどの空間を手すりも兼ねて格子で仕切ると、外壁面と合わせることができ上手に取り入れることができるでしょう。こちらの住まいでは、外壁の黒さが誇張しすぎないように格子デザインを外観に取り入れることで、メリハリのあるバランスの取れたおしゃれな住まいの外観にデザインされています。  

外からの視線を遮断したい場所に

外からの視線を遮断して、カーテンを閉めずに窓を開放的に使いたいという場所にも格子は有効的です。当然、壁で囲んで外と完全に遮断することもできますが、スリット状の格子を取り入れることで、視線を柔らかく遮りながら、光や風は抜けていく仕切りとなってくれます。また、スリットの大きさにこだわっていくことで、自分のプライバシーの感覚に合わせて、視線の遮り具合も変えることができます。こちらの住まいのように、コンパクトな中庭でも、格子で外部とつながることで、圧迫感のない広がりが感じられる屋外空間や、そうした眺めを臨める室内空間とすることができます。  

室内の間仕切り

屋外だけでなく、もちろん室内にも取り入れる場所はたくさんあります。その1つが、室内の間仕切りです。先程述べた外と内を柔らかく遮る効果と同様に、室内の部屋と部屋、あるいは空間と空間を完全に仕切るのではなく、向こう側の気配や声を感じられるような緩やかな仕切りとなってくれます。こちらのように、縦のラインに加えて、横のラインも組み合わせていくことで、視線の抜け具合が調節できるだけでなく、1つの模様としてインテリアのおしゃれな一部ともなってくれます。  

採光や通風のための欄間

欄間とは、ふすまや障子などの上手に設けられる開口のことを言いますが、この部分に格子を用いることもできます。欄間を通して光や風が抜けていくことで、室内に明るさや通気性の良さをもたらすことがその役割ですが、格子部分のデザインにこだわっていくことで、インテリアアイテムの1つのように、それでもって空間をおしゃれに演出することもできます。  

格子が映える和室

日本の伝統的な建物をよく見てみると、色々な所に格子デザインが見つけられると思います。そうしたことから、和室と格子の相性も良く、和室に格子を取り入れると、それがより一層映えて見えてくると思います。こちらのように、和室の建具に格子デザインを取り入れながら、スリットの間隔をより細かくしていくことで、和の繊細なデザインで空間をおしゃれに演出していくこともできます。  

やまぐち建築設計室が手がけた建物はこちらでも紹介しています◀

やまぐち建築設計室

¿Necesitas ayuda con tu proyecto?
¡Contáctanos!

Destacados de nuestra revista