ときに驚く変化を遂げるリノベーション。ビフォー&アフターの姿がわかるからこそやりがいがあります。空き家率が上昇している現在、リノベーションは次の時代へ進む道標となるでしょう。リノベーションによって劇的な変化を遂げたマンションを3軒ご紹介します。
経年劣化が激しくとても住める雰囲気ではありません。暗く、シミの目立つ襖や壁の黄ばみがひどい状態です。畳の続き間に、隣接したクッションフロアのダイニングキッチンと、典型的な昔の間取りです。
目に触れるもの、肌が触れる場所には心地よい素材を使う、という想いのもと、自然素材や無垢材がふんだんに取り入れられ、以前の面影を感じさせないほどに清潔感のある暖かな空間が実現しました。天井は木毛セメント板が採用され、独特の個性的な質感がクールでインダストリアルな印象を与えます。この空間のユニークなポイントは、ガス管を天井に巡らせ、これを使いながら有効利用ができるもの。ハンモックやプロジェクターを吊るしたり、間仕切りカーテンのレールとしても使うなど、アイデア次第で暮らしがぐんと楽しくなります。ガス管の雰囲気も手伝い、インダストリアルインテリアとして彩りを添えるポイントとなりました。こぢこぢ一級建築士事務所の自邸として考案された住まいです。詳細は、「吊り管で天井を有効利用したマンションリノベーション」で紹介しています。
建具の低さや欄間のある空間が時代を感じさせます。公団用のキッチンも、昔と現在とは寸法も一回り違うため使いにくいものになりました。設備機器は毎日の快適な暮らしに関わる重要なポイントです。壁式構造のため間取りも大きく変えられない物件でした。
キッチンは配置を変更し、ゆったりとしたスペースを確保しました。以前の暗くどんよりとした雰囲気はまったくなくなり、明るく爽やかな内装と木のぬくもりがほっとする空間です。壁付けキッチンの場合は、ダイニングを広く使うことができる一方、しばしば収納をどうするかというレイアウトに悩むこともあります。今回の配置はキッチンが中央にあるため、他の部分への動線や背面の家電、収納へのアクセスも良好です。築40年とは思えない仕上がりは、現在入居率が下がっているマンションへの可能性を感じさせます。横浜リノベーションはそのような物件を再生させるのが得意な会社です。こちらのリノベーションの詳細は「築40年の空間が大変身!横浜団地リノベーション」で紹介しています。
空室の目立つようになったマンションの一室。半地下ということもあり一番不人気の部屋でした。光も届きにくく、天井のジプトン素材がどこかどんよりとした雰囲気を醸し出します。
以前の面影はどこへやら、コンクリートの質感や素材の風合いが生きる雰囲気たっぷりの空間へ変身しました。株式会社SHOEIが、賃貸でも暮らしにこだわりを持ちたい人向けに、DIYができ、原状復旧なしを条件として自由に手を加えることができる物件としてこのマンションを企画。第一弾のモデルルームとして、黒板ペイントやヴィンテージ風の家具、アンティーク照明などこだわりの素材とパーツが生きる、まるでギャラリーのような空間が出来上がりました。シンプルな一人暮らし用の一室でも、こんなアーティスティックな暮らしができるとなると、DIYやリノベーションに興味を持つ人がきっと増えるはずです。以前の部屋が、こんな素敵な空間にもできるとすれば、自分だったらどんな風に手を加えようかと入居前からワクワクが止まりませんよね。本リノベーションについては、「セルフリノベーションOKのプロジェクトマンション」で詳細を紹介しています。
【マンションリノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】
※ヒノキ格子がアクセント!築25年のマンションリノベーション
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